
【ブログ】ジンジャーブレッドハウス

AIEでは、クリスマスシーズン恒例のイベントとして、お菓子の家づくりをしています。毎年、たくさんのお子様が参加されるこのイベント、今年も20名の子供たちがワイワイとお菓子の家づくりをしました。「お菓子の家」という響き、夢がありますね。
このお菓子の家づくり、アメリカでは“ジンジャーブレッドハウス”と呼ばれ、ジンジャーブレットクッキーという、ちょっと薄くて固いクッキーを焼いて、それを組み合わせて家の形にしていきます。大手の卸売店に行くと、ジンジャーブレットハウスセットなる、家の形にかたどられたクッキーのセットが売られています。AIEではジンジャーブレッドクッキーを焼くわけにいきませんので、市販のいろいろなお菓子を持ち寄り、お菓子の家づくり開始です。
ただし、市販のお菓子の場合、自分で設計図を作る必要があります。クッキーで壁を作って、ドアにビスコを使い、デコレーションにマーブルチョコ…などなど、考えるのも楽しい時間です。これまでの経験から、クッキーで壁をつくるのが難しいことがわかっていたので、おうちの方に、カステラをお持ちいただくようにお願いをしていました。これさえあれば、壁は簡単にできます。事前にアナウンスしていたおかげで、当日ほとんどの方がカステラを持ってきました。当日、机の上に並んだ大量のカステラを見て、それこそ、芦屋市のお店からカステラがなくなったのではないかと思うくらいです。
そして、お菓子の家づくりで大切なアイシング。これを糊のようにして、お菓子をくっつけていきます。ちなみに作り方は、粉砂糖と卵白を混ぜて、レモン汁を数滴たらします。大体150グラムの粉砂糖に対して1つの卵白ぐらいの割合です。これを電動ミキサーで混ぜていきます。手動では結構手がつかれますので、電動があるといいですね。生クリームの七分立てくらいの硬さになればOKです。ゆるめるには水を少量入れてください。
さて、前置きが長くなりましたが、お菓子の家づくり開始です。ここでもお子様の性格がよくでます。躊躇なくお菓子を開けてどんどん並べる人、開けたものの並べずに熟考にはいる人、開けたお菓子をどんどん食べる人、さらに、自分が食べることを前提に、お母様に多めにお菓子を買ってもらった人などなど、それぞれです。また、アイシングも粉砂糖でできているので、とても甘く、どんどんなめてなくなってしまう人もいました。
そんな感じで作り始めていたのですが、小2の男の子の手が止まってしまっていました。様子を見てみると、どうもカステラを持ってきていないようで、お菓子の種類的に家そのものが創れない状態です。天井を飾るためのカラフルなチョコレートはたくさんあったのですが…。こちらもお菓子は用意していなかったので、困ったぞと、なったところで、お友達がカステラを分けてくれました。そうすると不思議ですね、みんな少しずつカステラを分けてくれて、おかげで男の子にも立派なお菓子の家が誕生しました。どうもほかのテーブルでも同じことがあったようで、お互いのお菓子を交換したり、分けてもらったりして、みんな上手にお菓子の家をつくっていました。これらが完成したお菓子の家たちです。是非ご覧ください。少しだけ、イベントの様子もご覧ください。
この話には後日談がありまして、カステラを忘れてきた男の子のお母様が、後日のレッスンでカステラを分けていただいたお礼にと、素敵なお菓子をお持ちくださいました。
そんなこんなで、2018年AIEの小学生イベントも無事に終わりました。来年も楽しい企画を届けられるように、スタッフ一同頑張ります。